Publisher's Synopsis
正夢とは「事実と違わない夢」、つまり「後に現実となる夢」のこと。これは、キャロリン・ウィンクラーの茶室造りのストーリーである。最初は夢でしかなかったものが2年後、流木でできた茶室へと形を変えていく。人々が雑念を捨て茶道を楽しむための茶室である。夢を叶えるため、キャロリンはメキシコのバジェ・デ・ブラボに住むカナダ人の木工家と会うが、それはあくまで旅の始まりに過ぎなかった。本書には、茶事の基本事項の説明とともに、キャロリンとその友人や客が茶道の四規「和敬清寂」に触れる様子や、その影響でキャロリンの人生がいかに変化したかが綴られている。